アルプス プリンターMD-5500を修理

雑記

模型作りに欠かせないデカールの製作にアルプス製MD-5500を使っています。
これは熱転写方式のプリンターでインクジェットでは不可能な白や金、銀など特殊な色を印刷できます。


しかし、現在は生産してません(アルプスそのものが解散?)ので今あるプリンターを末永く使うしかありません。

しかし、ついに異音と共に動作しなくなってしまいました・・
電源ははいるけど、エラーランプ点灯で印刷できません。

なので修理します!


エラーランプのオレンジ点灯。

修理前の動画です。異音が痛々しいです・・


異音の原因ですが、フロントパネルを開けて覗き込みます。


赤丸の部分の紙押さえ用?スプリングが曲がっています。
プリンターヘッドを手で動かすとこの辺りで引っ掛かる感じがします。ヘッドがここに当たって異音が発生していると思われます。

おそらくプラスチック樹脂の固定用の突起が劣化してスプリングの圧力に耐えられず折れたのではと思います。
2010年に販売終了した機種ですので最新のロットでも12年が経過しているので仕方ないかもしれません。

なので分解修理します!

分解手順はyoutubeで検索すれば出てきますのでここでは修理箇所のみの記事です。


分解すると、スプリングがはまっていた丸い突起が折れていました。


となりの折れていないパーツと比べます。


スプリングのテンションがかかり、接着剤で折れたパーツをくっつけただけでは直ぐ折れるので、中心に太さ1mmの真鍮線で補強します。まずは穴を開けます。


折れた突起の中心にも穴を開けます。


真鍮線が貫通していますので、あらかじめスプリングをセットして適当な長さにカットした真鍮線を差し込みます。そのあと、折れた突起と本体の部分に瞬間接着剤を流し込み少しでも補強します。

これで破損個所の修理は完了です。


再び組み立てました。組立動画もyoutubeで見ることができます。
中央の真鍮線の補強が見える部分が修理箇所です。

電源を入れて動作確認します。異音がなくなり無事readyランプの緑が点きました!


テスト印刷も完璧です。直りました!よかった!

模型用デカール製作には欠かせない機種ですので、これからも大切に使っていきたいと思います!

この記事が皆さんのMD-5500の修理の参考になればとてもうれしいです。

ありがとうございました。

 

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