Nゲージ 京都丹後鉄道KTR700,800形専用トレーラーキット製作記

車両
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この記事ではBOOTHにて頒布予定の、京都丹後鉄道KTR700、800形専用トレーラーキットの製作過程をご紹介します。

前記事までにKTR700、800形の製作をしましたが、別途必要パーツにTOMIXキハ40M車があります。
動力化させるのに必ず必要ですが、複数購入された場合にその数だけキハ40が必要となります。
そのため金額的な負担を軽減する、又はディスプレイモデルとしての需要に対応するためトレーラーキットを頒布いたします。


右の座席の並んでいる下回り部分がトレーラーキットの完成状態です。


動力車との比較。下の車両がトレーラーです。車体への取り付け爪はM車と共通ですので無加工で動力車と交換できます。


トイレ有りの700形、トイレ無しの800形どちらも使用できるよう、トイレ部のみ別パーツ化しています。
組立時にトイレパーツか座席パーツかを選択して取り付けます。


TOMIXキハ40M車のプリント基盤があればライト点灯も可能です。
ただし、基盤だけの分売はありませんのでヤフオク等フリマサイトで購入する必要があります。

〇内容物の確認


キット一式です。


サポート材土台に番号の刻印がありますので、以下のパーツがそろっているか確認してください。
㉘T車台車1E△
㉙T車台車2E
㉚T車床上
㉛T車床下
㉜トイレ座席ユニット

製造の都合により㉘㉙㉜は一体化しています。

〇別途購入パーツ


・車輪(TOMIX 0651従来集電4個入)
・台車ネジ (TOMIX 0190 10本入又はTOMIX キハ40形T車より取り出し)
・TNカプラー(TOMIX JC6388 密自連形1個入)×2
・板おもり(各社汎用品又はTOMIX キハ40形T車より取り出し)


板おもりはアマゾン等で入手できます。
もし、トミックスキハ40T車のものが流用できるのであれば、板おもりは必要ありません。

※ライト類を点灯させる場合


・集電シュー(TOMIX JS21 4個入)
・集電スプリング(TOMIX JS06 4個入)
・TOMIX キハ40形T車用プリント基盤(TOMIX9473、9473、7436、7438付属)
※TOMIXからプリント基盤のみの販売はありません。フリマサイト等で入手してください。
・室内照明ユニットCL (TOMIX 0733)

いわゆるTOMIX旧集電です。分売しているパーツを使用するために旧集電を採用しています。
編成も短いので走行抵抗はさほど気になりません。


問題のプリント基板ですが、TOMIXキハ40T車をこのために購入すると結局M車を買うのと変わらない出費となりますので、なるべくヤフオク等で安く入手するようにしましょう。常に出品されていないのが難点ですが・・


ヤフオクで入手したキハ40T車を分解したところ。
プリント基板、ONOFFスイッチ、ウエイト、台車ネジを流用します。


このレンズは設計上の都合で流用しません。

〇取り付け方向について


床上、床下パーツに△マークがありますので向きをそろえるように組み立ててください。


㉘T車台車1Eにも△マークがありますので、この台車を床上、床下パーツの△マーク側に取り付けてください。

〇サポート材の切り離し


床上、床下パーツは手でむしり取る感じで外れます。


サポート材を指で挟んで潰すような感じで外していきます。


サポート面に粒粒のサポート跡が残りますが、見えなくなる部分なのでそのままで大丈夫です。
ただし、明らかに突起状になっているものはカッター等で除去します。


台車等は各パーツ切り離しておくと作業しやすくなります。


台車もむしり取れますが、破損が気になる場合はニッパーで少しづつカットしていきます。


全てのパーツのサポート材が取れました。
トイレ、座席パーツは使用するパーツのみの取り外しでOKです。

〇台車ネジ穴のネジ切


組み立てる前に床上パーツの台車ネジの穴に、あらかじめネジが入るよう溝を作っておきます。
パーツにはネジの溝がありませんので、作業しやすい現段階で溝を掘ります。
台車ネジをタップ代わりに少しづつねじ込んでいきます。
若干穴径が小さめなので、ねじ込む→緩めるを繰り返して最後までネジ込めます。


最後までねじ込みました。


床上までネジが出てるくらいねじ込みます。組立後は床下パーツを挟みますのであまり出なくなります。

〇塗装


下地として車体製作にも使用したMrプライマーサーフェイサーを吹き付けます。
ガイアのマルチプライマー等でも構いません。


特に台車は完成後も触れる部分なのでプライマーを忘れずに。


床下パーツと台車はMrカラー33の艶消しブラックを吹きました。


床上パーツはMrカラー65のインディーブルーを吹きました。
色の選定は製品っぽくなればと思っただけです。とくに意味はありません。


実物の車内は車番によってシートの色もまちまちなので、お好みの色で仕上げてください。


トイレ、座席パーツ部も同様の色で塗りました。
実際はどちらかのパーツのみ使用しますので、両方塗る必要はありません。


塗装ができました。

〇組立~完成


トイレ又は座席パーツをゴム系接着剤で取り付けます。
700形はトイレ有り、800形はトイレ無しとなります。
今回は700形に取り付けますのでトイレパーツを付けます。


床下パーツにウエイト、プリント基板を取り付けます。
非点灯の場合はウエイトのみ取り付けます。
プリント基板取り付けの際、矢印の△マークの方向を合わせてください。


キハ40付属のウエイトを取り付けました。
もし、TOMIX製が無い場合は以下の方法で製作できます。


板おもりを50mm×9mmのサイズに切り出します。
厚みが0.25mmなのでゴム系で5枚重ねて接着し、厚み1.25mmにします。


床下パーツにある突起と同じ位置に1.5mmの穴を開けます。


床下パーツに取り付けました。


プリント基板を取り付けました。
ONOFFスイッチの黒い樹脂パーツも乗せておきます。


床上パーツとの接合は台車ネジで行いますが、中央は浮き気味になりやすいのでゴム系を端に少量塗っておきます。


向きに注意しながら床上パーツを接着します。


ONOFFスイッチが正常にスライドするかも確認しておきます。


次に台車を組み立てます。


片側の車輪を先にはめて、集電シューを写真の位置にセットした後、残りの車輪をはめ込みます。
レジン製ですので広げすぎると割れてしまいますので十分注意してください。


集電スプリングを差し込んで台車は完成です。


後は台車を床下パーツにネジで取り付けます。


台車は砂箱の付いている方を床板の矢印方向に取り付けてください


各台車のブレーキシリンダーの付いている方を車体中央側に取り付けてください。


トレーラーキットの完成です。


この時点で通電してみてライトが点灯するか確認してください。


もし、点灯しない場合ONOFFスイッチがONになっているか確認をしてください。
それでも点灯しない場合は集電スプリングが基盤まで届いていないかもしれません。


その場合、集電スプリングを2mmほど伸ばしてください。
この時、伸ばしすぎには十分注意してください。


延長したスプリングを取り付けました。
再度点灯試験して問題なければいよいよ車体へ取り付けていきます。


別途購入したTNカプラーを車体製作記事5、6の要領で加工、スカートの取り付けを行います。


車体キット付属の床下機器を塗装します。


完成したトレーラーキットにTNカプラー、床下機器を取り付けます。


室内灯を取り付ける場合はこの時点で組み込んでおきます。


完成した車体へ取り付けてください。
一般的な鉄道模型と同じ方法で取り付けできます。


完成しました!


前照灯、標識灯が点灯するか確認しておきます。
作例では車体製作記5の光漏れ対策を行っています。


完成したトレーラー車。M車と連結して存分に走らるもよし、机に飾ってもよし、京都丹後鉄道の車両がお手元にある喜び(^^;を楽しみましょう!

長文の閲覧ありがとうございました!

おわり。

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