今回は実験を兼ねて、極小ジオラマを作ってみました。
まずは完成品を・・
5センチ四方程度の線路ジオラマです。
これを作ったきっかけは、ふと実物の線路を見たときに気になっていた線路施設でした。
この枕木をカバーするような部品です。線路を横断するケーブルを保護する目的と思いますが信号機がある付近では比較的たくさん見られます。
これをNゲージで作ったら、良いアクセントになるのではと思いました。
ただ、一つ懸念点は光造形3Dプリンターで作ったパーツは水分に弱いことです。
以前作ったこの溝パーツですが、ジオラマに設置し、周囲をボンド水溶液で満たしたところ見事に反ってしまいました・・
こんな感じでヨレヨレですorz・・
薄くて平たいものだったので余計にひどくなったのかもしれないので、小さいパーツなら大丈夫かもと思って今回のケーブル保護カバーを作ってみました。
デザインスパークメカニカルでデータを作ります。
よく使用するPECOのPC枕木フレキシブルに合わせたサイズで設計します。
3Dプリンターで出力。
サポート材から切り離して枕木に取り付けます。何回かデータを作り直し、ピタリとはまるサイズを作りました。
いきなり完成写真で申し訳ありませんが、トラフやインピーダンスボンドやトラフなど同じく3Dプリンターで出力したものを並べてプチジオラマ風にしました。
バラストを撒いて木工ボンド水溶液で固着させました。
特に大きな変形もなく固定できました!
今回使用したレジンはSK本舗ABS-LIKEレジン(アルコール洗浄)です。上記の歪んだ側溝は水洗いレジンでしたので水分を吸いやすかったのではないかと予想しました。
しかし、アルコール洗浄レジンでも薄くて面積の広いものはやはり歪みました。
上の写真はアルコール洗浄レジンにてブロック塀を出力したものですが、ジオラマ工作でよく使う紙ねんどをくっ付けて一晩放置した結果、歪みました。
やはり小パーツなら歪まないというよりは、歪んだのが目立たないという感じでしょうか。
ひとまず小さなレジンパーツならジオラマ作成過程で付着する程度の水分でしたら問題無さそうという結論でした。
車両工作はもとより、ジオラマ製作でも3Dプリンターでパーツを作ることにより、市販パーツや手作業では得られなかった精密感をだすのにとても有効です。
これらの実験をもとに、より情報量の多いジオラマが作れるよう楽しんでまいります!
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